懐かしき未來人ウィリアム・モリス遊学案内

世田谷美術館の小野二郎企画展「ある編集者のユートピア」は見に行かれました?

いま、世田谷美術館で「ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」という企画展をやっています。

30代初め、ぶらりと暇つぶしにのぞいた三郷の図書館の本で、たまたま発見したウィリアム・モリス。

デザイナーで、作家で、社会運動家で、手仕事の職人でもある。普通の人の何倍も多彩な人生を歩んだ人。

たった一〇〇年前にこんなすごい人がいたのかと、衝撃をうけてから、早くも30年の歳月が流れました。

モリスは誰でも知っている有名人ではありませんが、モリスの世界を遊学してきた30年のあいだに、有名無名問わず、さまざな分野で活躍したたくさんの人に、モリスが深い影響を与えたことを知りました。

その影響の広さと深さには、驚くばかりです。

最初にウィリアム・モリス主義者小野二郎を知ったのは、モリスを知ったのとほぼ同時だったと思います。

難渋な文章を書く人で、初めは読むのに苦労しましたが、何度も繰り返し読んでいるうちに、少しずつ意味が分かってきて、小野二郎の仕事全体について知りたくなり、左の写真の著作集全三巻を買いました。

小野二郎について勉強するうちに、以前に買って投げ出してしまったある本の存在を思い出しました。

それが石山修武『秋葉原感覚で住宅を考える』(晶文社、1984)でした。

ここから、モリスの世界へのながいながい旅が始まります。

どうか、最後まで、おつきあいくださいませ。